教育費をしっかり確保していくためにも、人生におけるお金を「色分けで考えてみる」の第2回目、「ふやす」編です。貯金を倍にできる魔法がある!?その法則を見ていきましょう。
前回の3つのお金の色分け<1> 「つかう」編は、いかがでしたでしょうか。
「つかい」方を見直すことによって、「ふやす」「まもる」お金は増えましたか?
さて、いよいよ今回は、「ふやす」編をお届けします。
お金を「ふやす」基本となるキーワードは3つ
私たちはよくこんな相談を受けます。
「銀行に預けていても全く貯金が増えない」
「手をつけていないお金をどうやったら増やせるの?」
上手にやりくりをして、手元に残ったお金。
もちろん、将来のために増やしたいですよね。
お金を「ふやす」基本となるキーワードは3つです。
①金利 ②時間 ③分散
まずは
①金利
から考えていきましょう。
年0.02%の金利って?
現在、銀行の金利はどのくらいかご存知でしょうか。
2015年10月現在、メガバンクの普通預金の金利は、年0.02%です。
(ちなみに金利が一番低い時代は、2003〜2005年の0.001%だそうです)
銀行の普通預金にお金を預けていても、利息は微々たるものですよね。
昔は、郵便局の10年定期に預けておくだけで、倍くらいになった時代がありました。
しかし今はそうではありません。
お金を「ふやす」ためには、金利を味方につける必要があります。
何歳から積み立てが正解?5年で約300万円の違いが出る!
では、お金を「ふやす」ことを、いつから始めたらよいのでしょうか。
これには、「時間」を味方につけることが大切です。
ちょっと具体的な例を見てみましょう。
例えば、毎月5万円を金利2%、60歳まで積立をするとします。
その時、
25歳から始めるのと、
30歳から始めるのでは、
どのような違いがあるのでしょうか?
25歳からでは35年間、30歳からでは30年間、積立ができますので、
毎月5万円を30年間積み立てると元金が
5万円×12ヶ月×30年=1,800万円
35年間積み立てると元金が
5万円×12ヶ月×35年=2,100万円
になります。
ここに金利がかかってくるのですが、
金利2%で30年間積み立てると、積立合計金額が24,603,742円になります。
つまり、30年積立をしますと金利の力で、6,603,742円増えることになります。
次に35年間で見てみましょう。
同じ条件で35年間積立をしますと、積立合計金額が30,320,667円になります。
こちらも35年間、金利の力で、9,320,667円増えることになります。
どちらも60歳時点で考えますと、
30歳から積立を始めた場合、6,603,742円増えていますが、
25歳から始めた場合は、9,320,667円増えています。
その差、なんと、2,716,925円…!(約300万円)
ですので、本当は25歳から積立ができたのに、いろいろ考えているうちに30歳になってしまうと、2,716,925円を失ってしまうとも言えます。
(ちなみに金利0.02%で毎月5万円を35年間積立しますと、積立合計金額は21,073,840円、金利で増えるのは73,840円となります)
もし、積立を考えていらっしゃる方は、金利を味方につけ、今すぐ始めるのが、オススメです。
「分散」でリスク回避
「今の低金利時代に、金利2%なんてそもそもできるの?」
そんな声が聞こえてきますね。
今まで2%でお伝えをしたのは、銀行金利0.02%と比較するのに
分かりやすいと思ったので、取りあげていました。
では本当に可能かと言いますと、
現在、積立以外にも、投資や株など様々な金融商品が存在します。
そういった観点からいいますと、今の低金利時代でも、金利2%は十分可能です。
もっと高い金利を狙っても可能かもしれません。
ただし、ここでいうお金を「ふやす」上で重要になってくるのは、リスクとリターンのバランスです。
ハイリスク・ハイリターンの商品もあれば、ローリスク・ローリターンの商品もあります。
商品の知識を高めると共に、私たちは「分散」することをオススメしています。
こちらについては、また次回以降、改めてお伝えしたいと思います。
元金を2倍にするための『72の法則』とは?
最後に、『72の法則』についてお伝えします。
これまで、「金利」と「時間」を味方につける、とお伝えしてきましたが、
それを端的に表している言葉が『72の法則』です。
『72の法則』とは、元金を2倍にする場合に、おおよその年数や金利が簡単に求められる法則です。
すなわち
72➗金利(年)=年数
72➗年数=金利(年)
になります。
例えば元金1,000万円を2倍にするには、
金利1%で運用すると、72年間かかりますし、
36年で2倍にしようと思えば、2%で運用しなければならない
というわけです。
ぜひ『72の法則』を使って、現在の貯金や金融商品を確認し、お金を「ふやす」計画を立ててみてください。
次回は、いよいよ最終編、3つのお金の色分け<3>「まもる」編です。
どうぞお楽しみに!!
(↓次の記事はこちら↓)
第8回:もしもの時の備え、あなたは大丈夫?~3つのお金を色分けで考えてみる<3>「まもる」編~
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